1994 Porsche 9681994年式 ポルシェ 968

車台番号:WP0ZZZ96ZPS800589

・正規ディーラー車(ミツワ物)
・希少性の高い968シリーズ
・レアなアマゾングリーンメタリック

”カラーコンビネーションの美しさが際立つ個体”

当個体は、当時の正規ディーラー(ミツワ自動車)によって輸入された一台です。

アマゾングリーンメタリックという外装色のおかげか、第一印象はとても閑雅なイメージ。光の加減によって、黒に近い沈んだ色にも、また、鮮やかな青色にも見えるという、とても珍しいボディーカラーです。弊社に入庫後、職人の手により、入念に磨きあげているため、艶やかな輝きを放っています。

ドアをしめれば剛性の高いボディのしっかりした音がし、さすがポルシェとうならされることでしょう。

内装はタンレザーで覆われており、ベージュに統一されたカーペットも高級車の仕立てとして申し分ないものです。上部を黒に配し、下側をベージュにまとめた配色は上品でさえあります。パニティーミラーが両側に用意されているのも、高級車であることの証です。

車内に配された時計をはじめとしたスイッチ類のデザインには、ディーター・ラムスに代表されるドイツのミニマリズムの精神が息づいていることを十分に感じさせてくれます。

バケットシートはサポート性が大変高く、ロングドライブでも疲れにくいことでしょう。また、前席パワーシートは前後調整とリクライニングの調整ができるのはもちろんのこと、座面の前部と後部の高さがそれぞれ個別に調整可能となっています。

リアシートを前へ倒せば限りなくフラットに近い収納スペースを拡大することができ、実用性の面においても、ポルシェとしては優れた部類に入ります。

ラゲージスペース下にはスペアタイヤが収納されており、また、ポルシェ純正のタイヤコンプレッサーと工具が未使用と言っていいコンディションで付属します。

カロッツェリア製オーディオがインストールされており、Bluetooth対応であるため、最新オーディオプレイヤーも簡単に同期可能で、お好きな音楽を気軽に楽しんで頂けます。ハンズフリーフォンにも対応しております。

当時まだ新しいシステムとして紹介されたばかりのティプトロニックをオプションとして選択しています。自動で変速してくれるのはもちろん、ご自分の好きなタイミングでシフトチェンジを行って頂くことも可能です。

実際に走らせてみれば、RRでなくとも、そのソリッドな乗り味にポルシェであるということをご理解いただけることでしょう。

今となってはなかなか目にすることのない、珍しい存在となってしまいましたが、それゆえ、これからさらに、希少性が増していくことは間違いありません。他の方とは違うポルシェが欲しくなるほどに、ポルシェの世界へと深く入り込んでしまった方にこそ、乗って頂きたいモデルです。

"ポルシェ・968の歴史"

ポルシェ・968の誕生秘話は、1982年に発表された先代944の開発ストーリーに隠されていました。

高性能版としての944Sが1987年、その進化版として944S2が1989年に登場しましたが、経営陣達はさらに“S3”を開発し、最終進化版としようと画策しました。しかしながら、その開発段階において、既存の機関部の8割が新しく開発されることになったため、新型車両の“968”として1992年に登場することになったというわけです。

968はポルシェにとって決して廉価版という位置付けではありませんでした。先代の924、944は製造をアウディ社のネッカーズルム工場に委託していたのに対し、968からはポルシェ自社のツッフェンハウゼン工場で製造されるようになったことから、まさにポルシェ社によってつくられた正真正銘のポルシェ、というわけなのです。

944と同じく直列4気筒エンジンを搭載しましたが、改良を受けた結果、240馬力を発生。一方で、バリオカム可変インテークカムシャフトコントロールを市販車として初採用するなど、時代の先端に立ったモデルでもありました。その他デュアルマスフライホイールの採用や、吸排気系の見直し、エンジンの電子制御システムもアップデートを受けるなど、改良点は広範にわたります。

1989年に登場した911(タイプ964)シリーズで搭載されたばかりのティプトロニックもオプション設定され、マニュアルトランスミッションは先代の5速から6速が標準になっています。

社内デザイナーであるハーム・ラガーイによる洗練されたデザインも968の魅力と言えます。ラガーイはBMW時代にZ1のデザインを監修し、ポルシェではタイプ993、996のフェイスリフトを担当。さらにはカレラGTのデザインの監修までしていた人物です。

フロントセクションは同時代を代表するスーパーカーである959からの影響を感じさせると同時に、後に発表される993のデザインの先取りでもありました。

924からのFRクーペスタイリングを継承し、特にボディサイドのプレスラインにはその影響が色濃く残っています。それでいて先代までの角ばったデザインからは一転して、モダナイズされているのですから、ラガーイのデザイン力はやはり相当なレベルだったといえるでしょう。

新しく採用されたポップアップ式のヘッドライトもユニークなものです。スモールでは格納されたままですが、ヘッドライトオンになると、まるで球体が回転するようにしてライトが起き上がります。

968にはクーペとカブリオレの両方のボディタイプが用意されていましたが、その他にも軽量化を受けたクラブスポーツ・バージョンや、ターボモデルも存在します。特にターボモデルは生産台数が少なく、ターボSが16台、ターボRSに至ってはたったの4台が生産されたのみです。その高い希少性は言うまでもなく、相場上昇が今ほど著しくなかった2012年のオークションで、ターボRS1号車が346,500米ドルで落札されています。

そうした希少なターボモデルの存在を除いても、968が今となっては希少なモデルであることは紛れもない事実です。924が15万台以上生産され、944が16万台以上生産されたことを考えれば、968の総生産台数は1万2776台ととても少ないものでした。うち、カブリオレモデルが4389台、クーペモデルが8387台となっています。

968は、2002年にカイエンが発表されるまで、ポルシェ最後のフロントエンジン車であり、2016年に発表された718型ボクスターが登場するまでの間、4気筒エンジンを搭載した最後のポルシェでもありました。また、924から20年近く続いてきた一連のトランスアクスル・FRシリーズの最後のモデルにもなりました。

1994 Porsche 968

Chassis number：WP0ZZZ96ZPS800589

- Officially imported by Mizwa Motors Co.
- One of a small number of 968 produced
- Finished in rare Amazon Green Metallic


“Rare 968 with beautiful color combination”

This is the 1994 Porsche 968 officially imported by Mizwa Motors Co..

Depending on how the sunlight shines on its body, this rare body color called Amazon Green Metallic shows different tones from almost black to vivid blue. This 968 got beautiful luster back because it has been professionally polished after arriving to our showroom.

The unique sound of door shutting make us realize how rigid the body is.

The entire interior displays a fine contrast between tan and black. The lower part of the interior is upholstered with tan leather and black is used for the upper part.　Similarly, the carpets are finished in beige though the floor mats are black.　Contrary to the image, this 968 has the vanity mirrors installed on both driver's and passenger's sides.

The distinctively-designed bucket seats give a plenty of lateral support while still providing the necessary comfort during a long drive.　They offer a wide range of independent adjustability including fore/aft movement, backrest reclining, and seat base tilting.

This individual provides more storage space than one would expect from Porsche especially when the rear seats are completely bent forward to create a wide flat floor.　The spare tire is placed underneath the luggage space and the virtually-new genuine tire compressor and tools are attached as well.

Carrozzeria audio with Bluetooth system is installed to allow a driver to enjoy the music and enable hands-free phone function.

It is equipped with the newly-introduced tiptronic transmission which does not only shift by itself but also lets you manually change gears.

Getting behind the wheel of this front-engined Porsche would have your eyes wide open with the driving feel which is as solid as that of its RR sibling.

As the car has become extremely rare to find nowadays, the 968 will be more and more valuable with rarity. This has to be the one for those hooked deeply enough on Porsches to start wanting to have a hard-to-find example.


“The History of Porsche 968”

Porsche introduced the 968 in 1992 as a successor to the 944 series.

As was the case with the 944, the 968 carried a inline 4-cylinder engine under the front hood although it was dramatically upgraded to produce 240 horsepower.　The customer could choose between a 6-speed manual transmission and the tiptronic unit which was newly-introduced with the debut of the 964 series just 3 years prior.

The icon of the 968's exterior was the uniquely-designed, popup-style headlights.　While the 968 was produced in two body types; coupe and cabriolet, Porsche later introduced special variants as they did with the 911.　Those special variations include Clubsport, Turbo S, and Turbo RS.

With those ultra-rare Turbo S and Turbo RS aside, even the standard 968 is already unusual enough.　While Porsche produced more than 150,000 units of 924s and over 160,000 units of 944's, only 12,776 examples of the 968 were shipped out of the factory; 4389 cabriolets and 8387 coupes.

It became the last model of the FR series with transaxle layout which finds its origin in the 924 that made its debut almost 20 years before.