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Porsche959 Racing

1973 BMW 3.0 CSL "Batmobile"1973年式 BMW 3.0 CSL "バットモービル"

PRICE SOLD OUT UPDATE: SATURDAY,MARCH,19,2016 売約済

車台番号:2275449
エンジン番号:2275449

・100周年を機に世界的人気のクラシックBMW
・必見のオリジナルコンディション
・BMWクラシック認定取得済み

“限りなく純正度の高い伝説のホモロゲーションモデル”

BMW100周年を迎えた今年(2016年)。弊社が海外から買い付けてきた期待の一台が入庫となりました。3月に日本の地を踏んだばかりであるため、当然のことながら、国内未登録です。

当個体にはBMWクラシック発行の証明書(No.5951)が付属しております。BMW本社による認定車両であることから、この個体についての確かな情報が判明しています。

車両が完成したのは1973年11月12日。BMWのミュンヘン工場で組み立てられ、新車時からエアロダイナミックパッケージを装着しており、ポラリス・シルバーの外装、ブラックインテリアの組み合わせでした。

フランスのBMW Import S.A.によって輸入された後、正規ディーラー車としてパリ郊外のバニューという街へ1974年8月9日にファーストデリバリーされ、その直後にモナコ公国モンテカルロへと住まいを移しています。

その後の輝かしいオーナー歴も判明しています。

モナコで温暖な気候を楽しんだ後はドイツへと里帰りし、国内あるいは世界でも最高峰とされるコレクションの一部となりました。

その後、ドイツでも著名なコレクターズカー・ディーラーであるアレックス・シュッテ氏により、熱狂的なBMW愛好家のピーター・グリーソン氏へ販売されました。

グリーソン氏は近年、この個体について、今まで所有した中でもベストなドライバーズカーであると語っており、またフロントエアダムスカートからリアウィング、ルーフスポイラーやウィンドウガラスに至るまで、全て正しいBMWの刻印が入った純正部品が使われているとしています。現車を確認して頂ければその刻印がきちんと残っていることがお分かり頂けます。

また、当個体はエンジン、トランスミッション、ボディに至るまでナンバーマッチングしており、まさにクラシックカーコレクションとして所有するにふさわしいコンディションを維持しています。現在まで改造も受けておらず、レース参戦履歴もありません。

走行距離も現在に至るまで3.7万kmを下回っており、保存状態は極めて良好です。特に内装のウッドは必見で、ひび割れなどは一切なく、綺麗な飴色のコンディションを保っています。シートにも擦れはなく、ファブリック部分の清潔感は新車時から40年余りが経過しているとは、まったくもって感じられないことでしょう。

外装ペイントの艶はまるで新車の様であり、ホイールのBMWバッジはミントコンディションです。

このバットモービルの見た目を一層引き立てているのは黄色のフレンチヘッドライトではないでしょうか。

セレクティブ・イエローと呼ばれる黄色のヘッドライトは、1993年まではフランス国内で義務化されていたものでした。ただし、現在では違法とされているため、日本国内で車検を得るためにはこのヘッドライトは車検対応可能なものに交換する必要があります。

1万9千台以上のCS/CSiが製造されたのに対し、CSLはわずか1039台のみ製作されました。その内500台はイギリス向けであり、パワーウィンドウや遮音材といった快適装備はそのままであったためさほど軽量ではありません。つまりは左ハンドルで軽量、かつエアロダイナミックパッケージを搭載するCSLは、中でも大変貴重な存在であるといっていいでしょう。

1970年代初頭は、BMWにとって、ジャン=ピエール・ジャリエを擁してヨーロッパF2のチャンピオンを獲得し、またヨーロッパツーリングカー選手権でも3.0CSLがチャンピオンとなるなど、まさにレースでの活躍を印象づけた時代でした。その年代の中でもこれほどまでに純正度が高く、かつ経歴のはっきりした個体が、今現在、どれだけ世界に残されているでしょうか。

当車両を手に入れるということは、世界的にコレクション性の高い資産をご自身のガレージに加えて頂くことと同義であると言えるでしょう。もちろんそれだけでなく、機関も大変快調であるため、クラシックラリーなどに参加されれば、群を抜いてスポーティな走りをお楽しみ頂けることでしょう。

“BMW・E9の歴史”

E9とはBMW社内のコードネームであり、ニューシックス・CSとも呼ばれる2ドアクーペモデルのことです。

カルマン社によって製作されており、1968年から1975年まで製造されていました。

まず発表されたのが2800CSでした。65年に発表された先代ニュークラスシリーズの2000CSをベースとしてストレッチしたシャーシに新開発のM30型ストレート・シックス(直列6気筒エンジン)を搭載しています。

フルサイズセダンであるE3が積んでいた2788ccのエンジンを得て、4気筒エンジンであった2000CSよりも高性能化したことに対応するために、リアブレーキは大型化されたドラムブレーキとしました。

また、トランスミッションは2000CSがマニュアルのみ設定されていたのに対し、3速オートマチックも選択可能となります。

フロントデザインでは大きな見直しがされ、ヘッドライトがカバーに覆われたモダンなものから、露出した丸目4灯となり、クラシックなイメージになりました。

この2800CSも1971年には3.0CS/CSiにバトンタッチします。

排気量は2986ccへアップし、キャブレター版CSでは180馬力、インジェクション版CSiにいたっては200馬力を発生するようになり、ブレーキは四輪ディスクブレーキとなりました。

ここでBMWはE9を軽量化したモデルを市場に投入することでホモロゲーションを取得しようと考えます。その名は3.0 CSL(クーペ・スポーツ・ライト)。BMWのエンジニア達の熱い情熱が掛けられ、1972年に発表されました。

見た目こそCS/CSiとさほど変わりませんが、もちろん活躍の場として目論見を立てていたのはヨーロッパツーリングカー選手権(ETCC)でした。

バンパーなどの外装を簡素化し、ボディにはより薄い鋼板を、そしてドア、ボンネット、トランクリッドにはアルミ合金を使用。更にサイドウィンドーにはパースペックスを用い、遮音材も除きました。
そのことによって1400kgであった車重からさらに200kgも軽量化するという、通常ありえないレベルの軽量化を果たしたのでした。

3.0CSLの仕様は、大きく分けて3世代に分けることが出来ます。

初期の3.0 CSLは3,003ccへとわずかに排気量アップしたエンジンでホモロゲーションを取得。これにより3リッター以上のクラスにエントリー可能となりました。公道仕様では206馬力を、レース用トリムでは300馬力以上を発揮していました。

1973年にはストロークを延ばして3,153ccへと排気量をアップ。更にシーズン中盤からのレース仕様CSLは、シュトゥットガルト大学で開発された巨大なエアダムスカートや背の高いリアウィング、フロントフェンダー上を走る整流版や、ルーフの後ろ端に取り付けられたスポイラーといった空力デバイスからなるエアロダイナミックパッケージを装備。その迫力の見た目から、“バットモービル”の愛称で呼ばれるようになりました。

しかしながら、この巨大なリアウィングはドイツの公道車検上では違法であったため、購入後に装着できるよう、トランクに外したウィングを隠していたという“バッド”なエピソードも残っています。このパッケージ装備車両が1973年の7月にホモロゲーションを獲得し、CSL最終版となりました。

そしてもちろん、レースの戦歴もとても華やかなものでした。

1973年、トイネ・ヘイゼマンが1973年ヨーロッパツーリングカー選手権(ETCC)のタイトルを3.0CSL バットモービルで獲得し、同年のル・マン24時間耐久レースでのクラス優勝をディーター・クエスターとのコンビで獲得しました。

1974年には、当時ツーリングカーレースで無敵の戦歴を持っていたフォード・カプリRS2600に王座を譲ってしまいましたが、翌75年からは再びこのバットモービルが5年連続という、前例の無い長期に渡ってチャンピオンに輝きます。

また、FIAが1976年に発表した「スペシャル・プロダクション・カー」カテゴリーであるグループ5参戦のために3.5CSLも製作され、同年に3度の優勝を果たしています。

これらの成果によって、今日のBMWというブランドに対しての「ドライバー志向のスポーティーサルーン」というイメージが形作られたと言っても過言ではないでしょう。

また、3.0CSLは車体をキャンパスとみたて、一流の芸術家とコラボレーションをするBMWアートカーというプロジェクトの始まりでもありました。

アレクサンダー・カルダー、フランク・ステラによって表現された2台の3.0CSLが存在しており、見事レースカーのボディは3Dキャンバスとして芸術にまで昇華できると言うことを証明してみせたのです。

1973年の石油危機を受け、経済性の良い低排気量のエンジンを乗せた2.5CSというモデルも存在していました。E9シリーズ中最後である1974年に発表された後、生産を終えるまでにわずか874台のみが生産されました。

1976年になると、6シリーズ(E24)が後継として発表され、E9シリーズの役割は終わりを告げることになります。後継車も数々の改良を受け、世界一美しいクーペとの評価も獲得し、BMWのブランドイメージの向上に大きな貢献をしましたが、E9シリーズに採用されたM30型エンジンは、その後なんと1994年まで、28年間以上に渡って、採用され続けたのでした。

Chassis No. 2275449
Engine No. 2275449

- The classic BMW with ever-growing popularity triggered by the 100th anniversary
- A must-see example with high originality
- BMW Classic Certificate for authenticity

“The legendary homologation model with exceptional degree of originality”

As BMW celebrates its 100th anniversary in the year of 2016, we introduce the 1973 3.0 CSL “Batmobile” that we purchased from overseas. This example has just arrived to Japan last March for the first time ever and it have never been registered on this side of the Pacific.

BMW Classic has issued the certificate #5951 which does not only prove this example's authenticity but also provides us with reliable information including its history.

The car rolled out of Munich factory on November 12, 1973 with the genuine “Batmobile” aerodynamic package finished in Polaris Silver with black interior. It was officially imported by BMW Import S.A. in France and delivered new to Bagneux on August 9, 1974 and it stayed there for a short period of time before being brought to Monte Carlo, principality of Monaco.

It is now clear that this car spent great time with renowned enthusiasts since then. After savoring a warm Mediterranean climate in Monaco, the car returned home and became a part of the most recognized collections in Germany or even the world.

Later on, the vehicle was sold by Axel Schuette, a renowned German collector's car dealer, to a hardcore BMW enthusiast Peter Gleeson. In a recent interview, Mr. Gleeson stated that this BMW, of all his cars, is the best driver's car and confirmed the engraving of BMW on: the front air dam; towering rear wing; roof spoiler; and window glass, to prove genuineness. Taking a close look, you will clearly see that all the markings are remain intact.

This example is in highly desirable condition to be a part of any classic car collections with matching numbers on the power unit, the transmission, and the body. It has been neither modified nor raced to date.

It has so far recorded less than 37,000km on its odometer and overall condition is excellent. The amber-colored wood panels with no visible cracks are a must-see features of the interior. It would be hard for anyone to believe that it has been more than 40 years since the birth when observing the unscratched seats and the clean interior fabric.        

The exterior paint has a shine as close as when the car was new and the BMW wheel emblems are in mint condition. Of all the exterior features, it would be the yellow French headlights that should capture the eyes of many. The headlights in what is called selective yellow was a requirement for road use in French market until 1993, but they need to be replaced with appropriate ones in order to be registered in Japan.

While BMW produced more than 19,000 units of CS's and CSi, the record shows only 1039 units of CSL were delivered out of BMW factory. Of all the CSL's manufactured, the 500 cars bound for the UK were not as light as what other countries got because UK cars retained comfort features like power windows, and sound insulator. That makes the left-handed CSL with lightweight and aerodynamic packages are incredibly rare and valuable.

The early 1970's was the memorable era for BMW during which a French BMW driver Jean-Pierre Jarier became the champion of European Formula F2 and the 3.0CSL won a series title in the European Touring Car Championship. It goes without saying that of all road-legal siblings of this hugely-successful race car, a vehicle with this much originality and exceptional background is extremely hard to come across.

Obtaining this CSL is to adding a world-class collectible and the valuable asset to your garage. Since the car is in wonderful mechanical condition, it should give a driver unparalleled entertainment at classic rallies with its soulful driving that only few other cars can match.

“The History of the BMW E9”

The E9 is the codename used within BMW to call their 2-door coupes also referred as the new 6 or CS. They were manufactured by Karmann from 1968 through 1975.

BMW first came up with the 2800CS which carried a newly developed in-line 6 unit called “the type M30” and stretched chassis of the 2000CS introduced in 1965. To cope with increased power produced by the new 2788cc unit which originally powered the E3 full-size sedan, the 2800CS was fitted with larger drum brakes at the rear.

The 2800CS could also be equipped with a 3-speed automatic transmission, whereas the 2000CS comes only with a manual counterpart. The front fascia received a major facelift which transformed a covered headlight into an exposed quad-light unit for added classicalness.

In 1971, the 2800CS passed the torch to the succeeding 3.0CS/CSi, which was equipped with a 2986cc in-line 6 producing 180 horsepower for the carbureted CS and 200 for the fuel-injected CSi. The stopping power was equally improved with 4-wheel disc brake system.

BMW then decided to introduce the lightweight sibling of the E9 by the name of 3.0 CSL (Coupe Sports Light), which later made its debut in 1972 as a result of the engineers' unparalleled passion and devotion in order to get the car homologated for racing. Though it does not look too much different from the standard CS/CSi, the CSL was obviously intended for European Touring Car Championship.

BMW took an extraordinary measure of weight reduction for this car, like replacing the front/rear bumpers with simpler units, adopting the thinner steel body panels, and utilizing aluminum doors/ bonnet/ trunk lid. They even went on to use Perspex for the side-window materials and deleted the sound insulators. All the above steps resulted in shedding 200kg off its 1400kg mass, the amount so outrageous by any standard.

Of the three different specifications of the 3.0CSL, the earliest generation was homologated with the engine at the slightly increased displacement of 3,003cc that made itself eligible for the class above 3,000cc. It produced 206hp in a road trim while a race variant achieved more than 300.

The power unit received a further enlargement to 3,153cc in 1973 and in less than half a year, BMW performed yet another modification which gave this otherwise-sleek- bodied coupe an aggressive and powerful appearance with a deeper air dam, short aero-fins along the front fenders, a roof-end spoiler, and a towering rear wing. This final edition of the 3.0CSL with the aero package developed at the University of Stuttgart was homologated in July of 1973 and later nicknamed "the Batmobile" for its intimidating look.

The rear wings were not installed upon delivery, but left in the trunk to be equipped afterwards because they were not street-legal in Germany. The CSL's that were fitted with the mentioned aero-package got homologated in July of 1973 as the final variation of the series.

The CSL enjoyed its long-lasting dynasty in the world of racing. In 1973, Toine Hezemans won the season title of the European Touring Car Championship and together with Dieter Quester, led their CSL to its first class victory at 24 Hours of Le Mans in the same year. Though it failed to defend its ETCC title against the mighty Ford Capri RS2600 in 1974, the CSL won five consecutive championships from 1975 to 1979, a highly unprecedented achievement in the modern racing. For competing in the Group 5 races, a category introduced in 1976 by FIA for special production cars, BMW created a few 3.5CSL racers and won three races for the year.

It is no exaggeration to say that those victories on the racing field boosted the BMW's brand image as a manufacturer of sporty saloons with abundant driving pleasure.

Outside the racing field, the 3.0CSL triggered BMW to start a project called BMW Art Cars in which the best artists on the planet were offered the opportunity to create the works of art by putting graphics and paintings on car bodies. The two 3.0CSLs tweaked by Alexander Calder and Frank Stella respectively proved that a racing car can play a role as a 3-dimensional canvas and be sublimated into an artwork.

The oil crisis that occurred in 1973 forced BMW to introduce a less guzzling and small-bored alternative named the 2.5CS as the last model of the E9 series in 1974 and ended up producing 874 examples by the end of production period.

In 1976, the introduction of the succeeding 6 series (E24) marked the end of the era for the E9. The 6 series received a number of upgrades over the course of its model life in order to secure its title as the most beautiful coupe on earth and made a great contribution to the improvement of BMW's corporate image. The type M30 engine first adapted for the E9 series fulfilled its remarkably long lifespan of more than 28 years until 1994.