1974 Innocenti Mini Cooper 13001974年式 イノチェンティ ミニクーパー 1300
SOLD OUT UPDATE: THURSDAY,JUNE,4,2015 終了1974年式 イノチェンティ ミニクーパー 1300
車台番号:東〔41〕84475東
・最も影響力のある20世紀の車ランキングでT型フォードに続き2位
・希少性の高いイタリアンミニクーパー
・フルレストア済み
"国内でフルレストアされたセンスの光る一台"
当個体は数年前に国内でフルレストアを受けており、内外装は新車のように綺麗な状態に戻されております。
錆などは一切なく、リフトに上げて見てみても、下回りは綺麗の一言です。
古いミニにありがちな、ルーフとボディパネルとのつなぎ目の部分にも錆は全くありません。ボディサイドに取りつけられた、輸出用を意味するエクスポートバッジも経年劣化が見られないほど、綺麗な状態です。
もちろんメッキのコンディションにも文句の言いようがなく、素晴らしい輝きを放っています。
内装も同様です。使用感がまるで感じられません。ルーフライナーの垂れもありません。ステアリングホイール越しのオリジナル6連メーターが、早く走り出せと言わんばかりに、気分を高めてくれることでしょう。
レストア時に、走りをグレードアップするチューニングも受けており、ウェーバー製のキャブレーターやGAZ製ガスショックを取り付けた他、車高調やワンオフマフラー、さらには4点留めアルミニウムロールケージがインストールされています。
機関部は快調そのもので、エンジンはとてもよく吹け上がり、現代の道路事情でも積極的に楽しんで運転していただけます。ワンオフマフラーの心地よいサウンドをぜひ、お楽しみください。
チョコレートブラウンの外装色はCastoro(カストロ)と名付けられており、イタリア語で動物のビーバーを意味します。10インチのレトロな淡い青色のホイールは黒に塗られた部分がまるで四葉のクローバーのようなデザインとなっています。
とても希少な上にとても珍しい個体です。お問い合わせお待ちしております。
"ミニの歴史"
ミニという車の背景にある歴史を見ていくと、小さな車ではありますが、後の自動車に与えた影響を考えれば、偉大な存在であるということが見えてきます。
ミニは小さく経済性のよい車として、BMC(British Motor Corporation)によって1959年から2000年の間にかけて作られました。
その開発の起点となったのは1956年のスエズ危機でした。
当時欧州では中東への石油依存が強かったために、ガソリン価格が上昇しました。車体が大きく排気量も大きい車の人気はおちこみ、ドイツ製のバブルカーの人気が上昇したのです。それは一般大衆からの大きなニーズの反映でした。
BMCはその頃コードネームXC(実験車両の意)として3つのモデル(大きく快適な車、ミディアムサイズのファミリーカー、都会向け小型車)の開発を進めていましたが、小さな車の開発が最も急がれました。
そして当時BMCの統率者であったレナード・ロードの指示により、ミニはADO15というプロジェクト名で開発が始まりました。
彼は基本設計の必要条件を挙げました。それは「3.0×1.2×1.2mの箱の中に車体が収まること」と「乗客のためのスペースは3.0mの内の1.8m以上となること」というものでした。
また、ミニのデザインチームも車体同様に小さいもので、アルヴィスから戻ってきたアレックイシゴニスとモーリスマリナーの開発で彼と共に仕事をしたジャックダニエル、アルヴィスで同僚だったクリスキングハム、そしてエンジニアを学ぶ学生2人と製図工4人でした。
彼らが一丸となって1957年の10月にはオレンジボックスというプロトタイプを完成させたのです。
コストの問題もあり、エンジンには既存のBMC Aシリーズの水冷4気筒エンジンを採用し、前輪駆動としましたが、それまでの伝統とは違い、横置きにし、4速トランスミッションをサンプへ配置しました。ギアの潤滑はエンジンオイルと共用しています。
サスペンションシステムはフロントがウィッシュボーン式、リアがトレーリングアーム式ですが、アレックスモールトンによる新設計のコンパクトなラバーコーンをコンベンショナルスプリングの代わりに採用しました。これはスペースの無駄をなくすデザインであっただけでなく、でこぼこした道を走るような乗り味も付加し、また、ラバーコーンの安定性や車の角で駆動するホイール配置も相まってゴーカートのようなハンドリングが楽しめると言われています。
プロトタイプと生産モデルの違いは、サスペンションを乗せるためにユニボディへ前後サブフレームを追加した点と、エンジン配置を逆にしてキャブレターを前でなく後ろへ配置した 点です。
また、ホイールは8インチを採用する計画もありましたが、新しいタイヤ開発でダンロップと折り合いがつかず、以前から開発を進めていた10インチが採用されました。
車体には外板をつなぎ合わせたためにできた継ぎ目の張り出しが、全体を取り囲むようにあります。クラシカルなデザインとして現代車を見慣れた我々には新鮮に見え、また、当時の工業技術ゆえの事情も垣間見えます。
1959年にはBMCとアレックイシゴニスはミニの生産とデザインを賞賛されてデュワートロフィーを受賞しました。
1990年台にもなると、ミニのデザインは商標登録が可能なまでに有名なものとなりました。その影響力は今日の日本の自動車事情を考えてもとても大きいもので、軽自動車やミニバン等の基本設計やコンセプトの源流はミニにあるといって過言ではないでしょう。
41年間の製造期間の間に530万台以上のミニが売られ、イギリス車史上最も人気のあるモデルとなったのです。
"ミニクーパーの歴史"
ミニクーパーの誕生は、アレックイシゴニスの友人であったジョンクーパーの先見の明によりもたらされました。
クーパーカーカンパニーは、1946年にチャールズクーパーとその息子のジョンクーパーによって設立されました。彼らの成し遂げたことはモータースポーツ創世記における大きな革命でした。チャールズの自宅ガレージで始めたことが、フォーミュラワンやインディアナポリス500出場車両へ大きな影響を与えるまでになったのです。
初めてクーパーが作った車はシングルシーターの500ccフォーミュラ3車両でした。バイクエンジンを積んでおり、第二次大戦後の物資不足もあり、試作機は二台の古いフィアットの前後をつなぎ合わせただけでした。
ジョンクーパーによれば、特別な思案があってエンジンをドライバーの後ろ側へ配置したというよりは、バイクエンジンを積んでいるためにエンジンを後部へ配置して駆動させた方が効率がいいだろうという考えだったようです。
クーパー500と名付けられた車両は、ヒルクライムやサーキットで成功を収め、スターリングモスを始めとする数々のドライバーからも懇意にされるようになり、会社は世界初のプライベーターへも販売するレース車両開発業社となったのです。
クーパー社は300台を超えるF3車両を生産し、51年から54年にかけて78試合中64試合で優勝しました。
59年と60年にはフォーミュラワンにおいて、コンストラクターズチャンピオンシップとドライバーズチャンピオンシップを獲得しています。60年台に入ってもクーパー社の快進撃は続き、「全てのインディアナポリス500で優勝する車両はエンジンを後ろに積んでいる」と言われたほどです。
61年にはオースチンミニクーパー、モーリスミニクーパーが誕生します。
ジョンクーパーはミニのレースカーとしてのポテンシャルを見抜いていたため、BMCにアプローチし、友人のイシゴニスと共同でミニクーパーの製作を始めたのです。
モーリスミニマイナーの848ccエンジンをストローク比を変えることで997ccへアップし、馬力も34から55馬力へアップしました。
特徴的なのはツインSUキャブレーターや、ギア比の近いギアボックス、フロントにディスクブレーキを採用した点で、当時のコンパクトカーとしてはありえないほどにレース仕様にチューンアップされました。
グループ 2のラリーへ参加するために、1000台の生産が決定し、62年にはジョンラブが英国人以外で初めてイギリスサルーンカー選手権でミニクーパーを運転して優勝しました。
BMCはコンペティション部門をスチュアート・ターナーの指揮の元運営し、海外のラリーや他のモータースポーツで勝つために特別なミニの開発を試みていました。これが60年代のミニのモータースポーツでの巨大な成功を物語る上での重要なキーポイントとなるのです。
特に、モンテカルロラリーでの64年、65年、67年の優勝、1000レイクラリーでの65年、66年、67年の優勝。バサーストで66年に行われたガラハー500では1位から9位までを独占しました。61年、62年、69年、78年、79年のイギリスサルーンカー選手権での優勝、62年、63年、70年のイギリスラリー選手権での優勝、65年のローウッド4時間耐久レースで優勝、63年のフィンランドグランプリでの優勝。
名実ともにミニクーパーはレース史にその名前を刻み込んだのです。そして、クーパーの名前は彼が無くなる前にBMWがネーミングライセンスを獲得し、現在はBMWの位置付けるプレミアムコンパクトカーとして生産されています。
"イノチェンティ・ミニクーパーとは"
イノチェンティは1920年のイタリアで、フェルナンド・イノチェンティによって創設されたメーカーであり、第二次大戦後にランブレッタスクーターで有名になりました。1961年から1976年にかけてはBMCからのライセンスを受けてミニを生産していました。
この時代、レイランド・イノチェンティと呼ばれており、ミニは998ccと1,275ccのバリエーションとその他の車種の生産も委託されていたのです。
しかしながら、イノチェンティの販売は1972年にピークを迎え、1976年に会社はアレジャンドロ・デ・トマソへ譲渡され、ヌーボーイノチェンティの名の下再建を図りますが、1975年には生産は半減し、76年には74年の五分の一までにおちこみました。
ベルトーネデザインのミニを売り始めると、70年台の終わりまでに生産量が一年間で40,000台増えたのですが、その後の1980年にはヨーロッパ市場での売れ行きが芳しくなくなり、ダイハツ製のエンジンを積んだモデルや、デ・トマソグループからの委託でマセラッティの組み立てをしていました。
1990年の初めにはフィアットに買収され、92年までは自社で車を作っていましたが、その売れ行きも悪くなったため、96年にはブランドが消滅することとなりました。
イノチェンティ・ミニクーパー1300は1973年から75年までの間しか製造されておらず、会社の規模と財政事情もあり他のミニのように大量生産されることはありませんでした。英国のミニよりも美しくすることを目指してベルトーネによってデザインされており、エンジン、トランスミッション等の車の基本部分以外は全てイタリアで設えられています。へレボーレステアリングやJaeger製の6連メーターはまさにイタリア車ですが、ブラックアウトされたフロントグリルや、Mini Cooperの書体はイノチェンティ唯一のものです。しかし最も特徴的なのは、三角窓を採用したミニクーパーは他にはないということです。
- 2nd place of the most influential 20th-century car, behind Ford Model T
- Rare Italian Mini Cooper
- Fully restored
“ Fully restored with cool tastes in Japan”
This example was fully restored in Japan a few years ago and it retains a beautiful interior and exterior conditions.
There is no rust located. Upon lifting and inspecting the car, you’ll find even the underbody remains so clean.
And also there is no rust at a weld joint connecting the roof and the body panel, as often found with old Minis. The export badge meaning the car is made for export shows no signs of wear.
The plating is in great conditions and has never lost any of its gloss.
The interior equally shows no sign of aging. The roof lining still stays tight. The original 6-instrument cluster looking through the spokes of the steering wheel invites its owner to start driving right away.
Upon restoration, the car received performance upgrades like Weber carburetor, height-adjustable and gas-charged shock absorbers by GAZ, one-off custom muffler, and 4-welded roll cages made of aluminum.
It is in great mechanical shape with the engine actively revving up and can be driven lively through present-day traffic. The sound from the custom muffler is enjoyable, too.
The exterior color of chocolate brown is named Castoro, meaning a beaver in Italian. The 10-inch retro-look pale blue wheels are designed the way its black part looks like a 4-leaf clover.
Please feel free to contact us for further information concerning this rare and unique Mini.