1996 Maserati Ghibli Primatist1996年式 マセラティ ギブリ Primatist
SOLD OUT UPDATE: THURSDAY,APRIL,30,2015 終了1996年式 マセラティ ギブリ Primatist
車台番号:ZAM336B0000361862
・世界35台限定車
・鮮やかなウルトラマリンカラー
・306psハイパワーモデル
“モーターボートの世界最高記録を記念してつくられた限定モデル"
1996年、イタリアとスイスにかけてのアルプス山間部にあるルガーノ湖にて、1台のモーターボートが世界速度記録に挑戦しました。
ボートメーカー「プリマティスト」から送り出されたこのモーターボートは、マセラティギブリカップ用2リッターターボエンジンを搭載し、330bhpの出力とトルク38.5kg/mを発生させ、時速216.703kmを達成。見事に世界速度記録を破ることに成功したのです。
マセラティ社は自社エンジンでのモーターボート世界速度記録の樹立を記念して、世界で35台のみの特別なギブリを生産しました。それが当個体、“Primatist”(プリマティスト)です。
最大の特徴はそのボディ&インテリアのカラーでしょう。ボディカラーの“ウルトラマリンブルー"は鮮やかで深いブルーメタリックです。美しい海の水面と同じく天気・時間により様々な表情を見せるとても魅力的な色合いとなっています。インテリアはブルー系ツートンのレザーにベージュウッドの組み合わせ。イタリアらしいユニークなカラーコーディネートで、観る者の目と心を奪います。
搭載されるパワートレインは2LV6ツインターボエンジン。同ギブリの2.8L以上の高出力を発揮し、軽やかな回転フィールで痛快無比のドライビングをお楽しみ頂けます。
世界的にみても、たいへん希少なモデルです。
“マセラティ ギブリの歴史"
60年代半ば、マセラティはカロッチェリア・ギアと組んで高級グランツーリズモの開発に乗り出しました。1966年のトリノショーにて、鮮烈のデビューを飾ったギブリは、ギア時代のジョルジェット・ジウジアーロによる作品です。当初100台のみの生産計画だったギブリですが、その計画はすぐに400台へと修正され、さらに生産を続行した結果、1972年の終わりまでに合計1295台を生産することになりました。
当時のライバル車、フェラーリデイトナやランボルギーニミウラと比較すると直線的、平面的に見えますが、エッジと曲面とが使い分けられた巧妙なデザインであり、当時のジウジアーロデザインのウェッジシェイプ志向がよく現れています。ジウジアーロの代表作でもありました。
1992年、名車ギブリの名称が復活します。初代と同じラグジュアリーな2ドアクーペではありましたが、パッケージングはまるで異なっており、大ヒット作ビトゥルボをベースとした2ドア4シーターのノッチバックスタイルを採っています。
イタリア本国仕様として2リッターV6ツインターボを、輸出仕様として2.8リッターV6ツインターボを用意。組み合わされたトランスミッションは6速MT(初期の2.8Lモデルは5速MT仕様)、もしくは4速ATとなっています。快適性と運動性能の両立を追求したギブリⅡゆえ、インテリアには豪奢なコノリーレザーとウッドトリムがふんだんに使用され、そして性能はというと、最高速度260km/h、0-60mph加速5.7秒という当時のスペシャリティカーとしては出色のポフォーマンスを誇ったのです。
1994年にマイナーチェンジ。インテリアとホイールが刷新され、電子制御サスペンションやABSが新たに装備されました。
1996年には、17インチアロイホイールを履き、サスペンションとトランスミッションに改良が加えられたギブリGTを発表。さらに1997年には、ワンメイクレース用として、エンジン&足回りにチューニングを施し、内装のウッドパネルをすべてカーボンパネルに置き換えた、最高速度270km/hを誇るギブリカップが発売されました。
ギブリⅡは1997年まで生産され、3200GTにバトンタッチします。
そして、2013年、上海モーターショーにて発表されたEセグメントセダンにギブリの名が三たび与えられました。搭載エンジンはマラネロ製3リッターV6ガソリンツインターボと、3リッターV6ディーゼルターボ。ディーゼルエンジンの搭載はマセラティ史上初。AWD(四駆)もラインナップされています。
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